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鶏Q&A

近年、国内でも問題となった鳥インフルエンザ。東南アジアでは鶏からヒトへ感染したケースも伝えられました。
そこで、鳥インフルエンザウイルスの性質、検査状況などについて、よくある質問と答えをまとめました。

Q1.鶏肉を食べることで鳥インフルエンザに感染する?
A1.答えはノーです。これまで、鶏肉を食べることでヒトに感染した例は世界中でありません。
ウイルスが細胞に入り込むための受容体は、ヒトのものでは鶏とは異なるためです。 海外においてヒトが感染したのは、鳥インフルエンザを発症した鶏と密接に接触し、ごく稀に発症したものと考えられます。
Q2.日本ではどういった検査がされているの?
A2.法律により、獣医師の資格を持つ食鳥検査員と食鳥処理衛生管理者によって一羽ずつ検査することが義務付けられています。
生きたままの状態、羽を取った状態、内臓を取り出した後の状態と3段階で異常がないか検査をしています。
Q3.万が一、買ってきた鶏肉が鳥インフルエンザに感染していたら?
A3.まず、A1でも述べた様に、鳥インフルエンザは肉を食べることでは感染しません。
そして、鳥インフルエンザウイルスは60℃30分の加熱で失活します。
ウイルスだけでなく、食中毒予防の観点からも鶏肉は中心部が70℃以上で一分以上加熱されていればさらに安全と言えます。
そして、鳥インフルエンザウイルスは酸に弱く、胃酸で不活化されます。
以上のことから、われわれが普段鶏肉を食べる時、鳥インフルエンザを気にする必要は無いと言えます。

国内で鳥インフルエンザに感染した鶏は処分され、発生国から生きた鳥、鶏肉、内臓などの副産物の輸入は禁止されています。 この措置は、国内の鶏への感染の拡大を防ぐためであり、ヒトへの感染を防ぐためではありません。

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